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2015.02.19

1対0の関係

言語が異なれば表現方法も変わる。単語レベルで考えても、同じような単語でもその意味する範囲が必ずしも同じではない。ベン図にすれば重ならないところがあり、異なる言語の単語同士が1対1に対応していないのである。

これを原文と訳文の単語の数に着目して表現すると、「原語の1語を数語に訳すことも、原語の数語を1語にすることもある」ということになる。

言い換えれば、原文にない単語でも訳文で付加する場合があるし、原文にある単語でも訳文で省略する場合があるという話である。それを数式にすれば

最初の例は
(1対1)× m +(1対0)× n と書くことができ、
次の例は
(1対1)× m +(0対1)× n と書ける。

この考え方は翻訳のチェックを自動化するときに重要になる。1対1だけではなく1対0または0対1を忘れないようにするということである。

つまり原文と訳文を比較し、訳文に対応する単語がなくとも、単純に訳抜けとは決められないのである。それが訳抜けなのか、考え抜かれて省略されたのかをよく判断する必要がある。逆に訳文に余計な単語が付加されているときにも、その単語はお節介ではなく必然で加えられたかもしれない。機械的にチェックする場合には要注意である。

対応するものが0であるということ、人間社会で何かに使えないか考えてみる。

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