« リベラル | Main | 省くこと補うこと »

2017.12.06

空気入れのマーケティング

自転車のタイヤに空気を入れようと町の自転車屋に立ち寄ったときのこと。その店は町の中心部の一等地にあり、子供のときから知っている。今は親父から代替わりして息子がやっている。

入口に「当店のお客様以外には空気入れは絶対に貸しません」と掲げてある。おや、力が入っているなあ。こちらが空気を入れさせてもらっている間も、その息子が図々しい客のことを言いたてる。親父以上に顎が張ってかなり頑固そう。

言っても通じそうもないので黙っていたが、本当はこう言いたかった。こんなことを貼り出しておくとお客を遠ざけるだけですよ。すぐに貼り変え、「どなたでもご自由にお使いください」、そう掲げてあれば新しい人が寄ってくる。そこから商売につながることもある。少しお金を出してコンプレッサーを入れて使ってもらうという手もある。自分の仕事のためだけでなく、皆が助かる。

客も千差万別。その身勝手な求めに対して、一銭もまけられない、わずかな仕事といえども最低料金はいただきます、というのも一つの方針である。しかし手の空いているときには、ああそんなのお易いご用ですよ、というやり方もある。北風になるか太陽になるか。

空気入れを使ってプラスのマーケティングをするのか、マイナスのマーケティングをするのか、それはその人次第。どんな商売、どんな応対でもそれは同じ。そしてその人がどちらであるかは日頃の行動を見たり発言を聞いたりしていれば自ずと見えてくる。

|

« リベラル | Main | 省くこと補うこと »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/20048/66129278

Listed below are links to weblogs that reference 空気入れのマーケティング:

« リベラル | Main | 省くこと補うこと »